大学の試験日に納期が重なった!
インターンで納期を設定されたが、その日は大学の試験日だった!
こんなシーンがあり得るのではないでしょうか。
試験と納期が重なったらどう振る舞うのが正解なのでしょうか? 今、答えを探しておられるのではないでしょうか。
インターンとして企業に入る際に忘れてはならないのが、インターンの本質はあくまで仕事体験・就業体験であること。同時に、お客様にとっては会社の看板を背負っていますから、一生懸命仕事に取り組む姿勢も大切です。
大学の試験日程は当初から決まっており、またずらせる類のものではないですよね。一方で仕事の納期もまた、多数のステークホルダーが関わっている以上はそう簡単にずらせないものです。どちらも軽く見ることはできません。
では仕事の納期と大学の試験が重なった時、どういう選択を取るのが理想で、どちらを優先すべきなのでしょうか? 今回は大学の試験と仕事の納期が重なった際の振る舞い方について、アンケートを実施しました。合わせて、理想の振る舞い方について見ていきます。
インターン経験者の先輩にアンケート!仕事を優先する人は24%
今回、社会人経験がありインターンを経験した方に広くアンケートを取ってみました。回答者は21名。そのうち、24%が「仕事」を優先すると答えています。一方で大学の「試験」を優先した人は76%。拮抗はしませんでした。
インターン経験者の先輩たちの意見
意見を見ていきましょう。今回は色々な方へアンケートを実施してあります。ほとんどが試験を優先するとありますが、中には仕事を優先する人も。価値観なので人それぞれではありますが、意見の詳細を確認していきましょう。
【仕事を優先する派】
・インターンに行く前に各教授に伝えておりました。「どうしてもインターンに集中したいのでどうにかならないか」と事前相談したところ、多くの授業でレポートの対応に変えてくれました。試験が絶対と言われた授業に関しては、友人に出題範囲やノートを見させてもらいました。結果、必修科目の単位を落とすことはありませんでした。(25才 男性 SEO企業でインターン)
・その時はプロジェクトの納期があったのですが、周囲や先輩方に頼って手伝ってもらいました。そして納期ができるだけ早く終わるように以前から計画を立ててコツコツと終わらせていたので、予定より早めに納品ができて、その後で試験に焦らずにテストを受けることができました。(24才 女性 保険会社でインターン)
・教授にインターン中である事を説明し、レポートを書くことで免除としてもらいました。その授業は少し変則的な講義でレポート○○パーセント、出席○○パーセント、試験○○パーセント、とトータルで採点する形式だったため可能だったのかも知れません。試験で計る割合も少なめだったと記憶しております。(41才 男性 サービス業でインターン)
これからかわかるのは、大学もある程度インターンを単位に近しいモノとして認めており、大学生の重要な就業経験であるとの認識・理解があるということです。もちろん教授によっては学業優先を明確に伝える方もおられるかもしれませんので、あらかじめ計画性を持ってインターンを単位に加えてもらえるような提案を持ちかける、というものひとつの手です。先生側も、インターンは理解しているので、ある程度の配慮が得られる場合もあるでしょう。
【試験を優先する派】
・インターンの商品開発のプレゼンの資料の納期と試験が重なりました。どちらもとても大切ですが、大学は単位を取らなければ意味がないので当日は大学で試験を受けました。なのでプレゼンの資料の納期を早めて3日ほど早く提出して、そのあと大学の勉強に集中しました。(26才 女性、食品会社でインターン)
・大学生という前提で入っているので、試験がある際は調整をして、そこはシフトを入れないようにお願いしていた。なので、納期があっても、難しい場合は巻き取ってもらうようなコミュニケーションを取っていた。(25才 男性 クラウド企業でインターン)
・試験を優先します。まずは目先のことが優先です。試験を無事突破しないとその先の未来もないと考えます。試験を無事に片付けてから納期に対して行動します。2つ同時はどちらもいい加減になるので一つずつ片付けます。(24才 男性 保険会社でインターン)
どちらも一理ありそうです。
仕事の納期を優先する人は、インターンであろうとも仕事の一環であるとの認識が強く、大学に代わりのレポートを提出して、単位の代わりにしてもらったという人が。これは調整力が試され、大学に対してあらかじめの根回し、コミュニケーション力、そして事情を汲んでいただくストーリーテリングの力など、かなり高度なソーシャルスキルが試されるのではないでしょうか。
大学は学業の場であり、大学生は学びが本分です。そうでありながらも姿勢として仕事をなんとしても期日に終わらせるんだという姿勢は非常にコミットメント(関与)の度合いが高く、意識の高さを感じさせます。
そうでありながら、大学生は学業をしっかり修めてこそ一人前です。学費こそ保護者が払ったり奨学金で自分で払ったりなど個別の事情はあれ、税金も一部投入されている公的な場が大学。その務めをまずはしっかり果たしてこそ、次のステップとして社会へと出ていけると言っても過言ではありません。では、どちらを優先すべきなのでしょうか。
インターンにて価値観の違いが生じた時
この納期か試験かの優先順位は、価値観の違いが表れる問いではないでしょうか。
価値観とは、物事において何を優先するか、何に重きを感じるか、という判断軸を持って初めて明らかになります。
大学が柔軟に対応してくれるなら、インターンで納期に追われた経験を書いて提出してもいいでしょうし、大学の試験は通年通して最初から決まっているのですから、インターンとして参画する際に提出指定おき、仕事の調整を図っていただくのも一つのやり方です。
インターンで優先は、【大学の試験】
ではここでアンケートとは別で考え方の一つとしてログシップの回答をご提示させていただきます。
試験と納期、優先すべきは、大学の試験です。
理由として、やはり学生の本分は学業であり、インターンを受け入れる企業側も大学の試験を優先するような配慮が求められていると考えます。
試験に影響を与えてまで仕事を優先させることは企業にとって求めすぎではないでしょうか。
ただし、インターン生の側にも最初から年間計画を提出する必要があります。試験日程はあらかじめ決まっているケースがほとんどですから、試験の直前になって「明日、試験なんで休みます」といきなり企業に伝えるのは明らかによくありません。
年間日程は事前に伝えておきましょう。事前報告を忘れていたとしても、できるだけ早く伝える必要があります。
インターンの定義を見直すと、就業体験
インターンは「学生が在学中に自らの専攻、将来のキャリアに関連した就業体験を行うこと」と定義されています。そして採用と大学教育の未来に関する産学協議会は、活動報告において日本のインターンの問題点として「学業が疎かにされているとの批判もあります。」と挙げています。
産学協議会が明確に「インターン先の納期より試験を優先」と伝えてる訳ではありませんが、学業をおろそかにすることへの批判があるのは産学協議会も把握しているためこのような提言が出ています。
まとめ
インターンは学生にとっても仕事の適性を見たり、行きたい業界を定める上でとても大切な就業体験の機会です。新卒の就職はとても重要なファーストキャリアの第一歩ですから、その手前の段階として価値あるもの。一方で企業側にとっても採用が年々前倒しとなる中、学生との接点を持てることはとても有意義です。
ただし、あくまで仕事の前哨戦であり就業体験ですので、試験を優先していただければと思います。そして事前の試験計画(お休み含)の連絡や、困ったことはわかった時点で相談するなどの行為は、社会人として働く際のソーシャルスキル獲得のよい訓練になるのではないでしょうか。
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