大学生になって時間も経ち、そろそろ社会に目がいくころ。就活を踏まえてインターンを検討することが増えてきたのではないでしょうか。インターンはあくまで仕事体験・就業体験。社会に出る前に少し会社のお手伝いをして、オペレーションの一端を担い、同時にオペレーションを磨き込む経験なども経て自分と業界、自分と社会がどの程度、ズレなくあっているかを確認できる貴重な機会です。
ただ、インターンといっても中には給料が出るものもあります。仕事を通じて社会貢献したり就業体験をしたりするだけでなく、利益の源泉になっているわけですからある意味で当然です。有償インターンと無償インターンがありますので、そこは事前に明記されています。
有償インターンの場合、給料はどの程度出るのでしょうか? 有償インターンはアルバイトとはどう違い、何を大切する心持ちで臨めばいいのでしょうか? インターンの時給事情についてお届けします。
インターンとアルバイトの違い
まず、インターンとアルバイトってどう違うの?という疑問にお答えします。企業にはオペレーションというものがあります。仕事のフローのことであり、簡単に表現すると業務マニュアルです。
例えばあなたが小さなカフェレストランで働くウエイター/ウェイトレスなら、お客様が来られたら人数を確認して適切な席にご案内し、オーダーを取って厨房に伝えます。これが業務マニュアルです。そしてオーダーを受けた厨房の担当者はレシピ通りに調理し、料理やドリンクを提供します。さらにお皿を受け取ったウェイター/ウェイトレスがお皿をテーブルに運びます。この辺りは想像がつくと思いますが、このそれぞれの業務マニュアルを包括したものが、オペレーションです。
このオペレーションの一端を担うのがアルバイトです。作り上げられたマニュアルをその通りに実行し、仕事の一部を正確に実行します。
同様にインターンもオペレーションの一部を担うのですが、上記のカフェレストランの例でいうと、オーダーをQRコードにしましょうというアイデアが出ることがあると思います。
そのアイデアを出すような立場にもなれるのがインターンです。アルバイトは通常、マニュアルを正確に実行したら終わりですが、インターンは就業体験でもあるのでオペレーションの磨き込みも行わせていただける可能性が十分あるのです。
・アルバイト・・・オペレーションの一端を担う
・インターン・・・オペレーションの一端を担い、オペレーションの改善体験もできることがある
有償インターンと無償インターンの違い
ではインターンの中でも有償インターンと無償インターンはどう違うのでしょうか。給料が出るか出ないかだけの違いに見えますが、無償インターンは利益が出るような労働に従事させない、社員と同じような働きをさせない、などの縛りがあり、より体験的側面が強くなると考えられます。
社員の指示に従って働き、社員と同じように動いているのであればそれは労働者だからです。その場合は明確に給料を出す必要があることを覚えておきましょう。
また、アルバイトとの違いについては下記記事を参照してください。
インターンの平均時給
インターンの平均時給は、1,000円~1,500円程度 が一般的です。ただし、職種、業界、地域、企業規模、インターンシップの内容、学生のスキルや経験などによって大きく異なります。
- 職種: 専門的な知識やスキルが求められる職種 (ITエンジニア、デザイナー、マーケティングなど) の方が、時給が高い傾向があります。
- 業界: 成長産業や人気企業が多い業界 (IT、金融、コンサルティングなど) の方が、時給が高い傾向があります。
- 地域: 都市部の方が地方よりも時給が高い傾向があります。特に、東京は全国平均よりも時給が高い傾向があります。
- 企業規模: 大企業の方が中小企業よりも時給が高い傾向があります。
- インターンシップの内容: 責任や裁量の大きいインターンシップの方が、時給が高い傾向があります。
- 学生のスキルや経験: 専門的なスキルや経験を持つ学生 (プログラミングスキル、語学力など) の方が、時給が高い傾向があります。
時給が高いインターンシップで働くメリット
時給が高いインターンシップで働くことには、以下のようなメリットがあります。
- 経済的な余裕: 時給が高いほど、経済的な余裕が生まれ、生活費の負担を軽減したり、自己投資に充てたりすることができます。
- モチベーション向上: 高い時給は、仕事に対するモチベーション向上に繋がり、より積極的に業務に取り組むことができます。
- スキルアップ: 時給が高いインターンシップは、責任や裁量の大きい仕事に挑戦できる場合があり、スキルアップに繋がります。
- 企業の期待: 時給が高いということは、企業側がそのインターンシップに高い期待を寄せていることを意味し、責任感とやりがいを感じることができます。
- 就職活動: 時給の高いインターンシップでの経験は、就職活動においても有利に働く可能性があります。
時給が高いインターンシップで働くデメリット
一方で、時給が高いインターンシップで働くことには、以下のようなデメリットも考えられます。
- 競争率が高い: 時給が高いインターンシップは人気が高く、競争率も高くなる傾向があります。選考に通過するために、しっかりと準備する必要があります。
- 責任やプレッシャー: 時給が高い分、責任やプレッシャーも大きくなる可能性があります。
- 拘束時間: 時給が高いインターンシップは、拘束時間が長くなる場合があり、学業との両立が難しくなる可能性があります。
- 仕事内容: 時給が高いからといって、必ずしも自分が興味のある仕事内容とは限りません。
インターンシップ選びのポイント
インターンシップを選ぶ際には、時給だけでなく、以下の点も考慮することが重要です。
仕事内容/企業文化/学び/成長/キャリア
時給はあくまでも一つの要素であり、上記のような要素も総合的に判断して、自分に合ったインターンシップを選びましょう。
インターンのお給料は気になる?
では、みんなインターン時のお給料はどの程度気になるのでしょうか? ログシーではアンケートを取ってみました。シンプルに「インターン時の給料は気になる? ならない?その理由は?」というアンケートです。
すると、全体のうち76.6%が「気になる」と答えました。YES/NOの質問なので、残りの23.4%は「インターンなら給料は気にならない」と答えています。
インターンの給料が気になる場合、どのような理由なのでしょうか。また、気にならない理由はなんでしょうか。
【インターンの給料が気になる派】
●実際に働いて見るならちゃんとした給料が欲しいと思うし、インターンの給料があまりに低すぎると実際に就職したときに待遇なども低い可能性があると思ってしまうと感じたからです。(23歳・事務職インターン・女性)
●インターンといえども、新入社員に一から教えられるようなものな気がするから。新入社員は、1ヶ月目から基本給が貰えるので、個々のスキルや仕事のハードさにもよるが、少しでももらえる事が分かると、やりがいもあると思うから。(22歳・ホテル業・女性)
●数日から一週間程度の短いインターンなら無給でも構わないのですが、長期のインターンで無給となると、そもそも企業が労働基準法違反に該当する可能性があるので、そのような企業では正直インターンはしたくないので個人的に給料は気になります。(22歳・ソフトウェア・男性)
【インターンの給料が気にならない派】
●インターンはあくまでも企業研修という名目なので、もらえる給料の金額はまったく気になりません。現場の仕事を実際に体験できることに大きな意味があると思っています。インターン期間中は無報酬でも良いほどです。(37歳・銀行・女性)
●インターンをしていても給料面はほとんど気になりませんでした。それより社内風土や業務内容を確認し、自身の今後の就職先の選定や向上させていきたい能力に関して考えました。(33歳・ITエンジニア・男性)
以上のアンケートをよく見ると、大学生に年齢が近い20代ほど金銭的にシビアで、30代以上はむしろ目の前のお金よりも経験を取り、インターンの就業体験をより活かし、将来に羽ばたくのがいいのではと考えていることが読み取れます。
インターンをきっかけに成長したいなら
大学時代、大抵の学生はお金と時間の工面に苦労するのではないでしょうか。やりたいこと、行きたい場所、買ってみたいモノがたくさんあるのに、学業も欠かせないしバイトばかりしてる訳にもいかないし、貴重な経験も積みたいのに時間がまったく足りてないからです。
だからこそ、インターンにお金をシビアに求める気持ちはわかります。そして、インターンの中身が”労働”なのであれば企業側も対価を支払うのは当然です。その上で、しっかりお金をいただきながら、貴重なインターンの時間を活用してください。
契約書を事前にしっかり読もう
あなたが今、行こうとしてるインターン先で給料が発生するか否かは、事前の契約書に書いてあります。社会に出るとこの契約(書)が何より大切になってきます。契約書は、上手くいっている時はあまり役に立ちませんが、トラブルが起きた、起きそうになった、あるいは撤収する際などにとても力強い効果を発揮します。
よって自分を守るためにも契約書をしっかり読み、自分にどのような仕事が求められてどのような責任が発生し、どんな対価(つまりお金)がもらえるのかは見る習慣をつけておくといいでしょう。これからあなたが将来、就職・転職・独立・副業・起業する可能性は十分ありますよね。その時に契約書を読む習慣があると大いに役立ちます。
インターンの報酬の件も契約書には書いてありますので、ちゃんとチェックする習慣をつけて、納得の上で働けると良いですね。大人への第一歩は契約書にあり、そこには報酬や働き方もきちんと明記してあるはずです。
インターンとアルバイトの違い、有償インターンと無償インターンの違いをしっかり理解して、報酬についてきちんと考えられるようになりたいですね。ログシップでは気になるインターンのお金についても発信していきますので楽しみになさっていてください。
ログシップから始めよう
使い方はカンタン!
▼ログシップから仕事体験・インターンシップに応募!
▼実際に就業プログラムに参加!
▼プログラム終了後、企業からあなたへ「ログ」が届きます!(※要申請)
仕事体験・インターンシップでの経験は、
履歴書や職務経歴書などではアピールできない「ログ(評価)」として、
目に見える形で貯まっていきます。
ログとは
「ログ」とは仕事体験・インターンシップを経たあなたへ向けた、企業からのレビューのこと。
就業プログラム終了後には、仕事体験・インターンシップでの経験や頑張りをもとに、
レビューとして企業の採用担当からあなたへログが届きます。
ログは他社の採用担当も閲覧することができます。
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