インターンを考え出したとき、インターンにもシーズンが存在することを知っておくといいのではないでしょうか。インターンは主に夏のインターン(サマーインターン)と冬のインターン(ウィンターインターン)に大別されます。夏と冬があって、それほど大差ないように見えても、実は大きな意味合いの違いがあります。夏のインターンは比較的カジュアルといいますか、企業側にとって認知拡大の意味合いを持ちます。一方で、冬のインターンは短めですが、より選考に近く、本格的に採用の手前の段階の意味合いを帯びてきます。
では、今回は夏と冬のインターンの違い、それぞれの特徴とおすすめについて解説していきます。
夏のインターンはエリート揃い?
まず夏のサマーインターンについてですが、夏のインターンは学業にめどをつけ、比較的早くから就活について動き出している優秀な学生が多くなります。企業側がインターンを実施する目的としては、優秀な学生の確保というよりは認知拡大の側面が強いです。つまり、インターンを広く告知し、実際に多くの優秀な学生を受け入れることで自社の知名度を高めたいという意味合いを含みます。
インターンとはそもそも「就業体験」なのですが、夏インターンはよりその側面が強く出ます。しっかりと期間を確保して仕事に取り組んでもらい、より業務のイメージを疑似体験してもらう役割を果たします。
冬のインターンは企業も本気を出してくる
一方で、冬のインターンは企業側も採用の側面を強め、短期ではありながらより採用や選考っぽくなります。また、学生側にとっても実務経験・業界への理解と適性・良質なネットワークやコネクション獲得・面接対策への意識アップデートなど、より就活の実践に近付いたシミュレーションの役割を果たしてくれるはずです。
実は就職活動というものは年々「前倒し化」が進んでいます。よって、早期に情報を獲得するためには冬のインターンが大切です。就活のタイミング的にも企業がきちんと案内をしてくれるのは冬のインターンです。内容も充実しており、冬のインターンはかなりおすすめです。
インターン、夏と冬ならどちらに力を入れる?
では、夏と冬ならどちらのインターンに力を入れるべきでしょうか。前述の通り、力を入れるなら「冬のインターン」だと考えます。夏のインターンは業界研究に、冬のインターンで本腰を入れる、という使い分けができるとよりコスパもタイパもよくなるのではないでしょうか。
夏のインターンは大手企業も多く、参加者は早期に単位を取っている優秀な学生も多く、何が何だかわからないうちに終わってしまうかもしれません。そこでおすすめなのが自分の適性の前に業界を研究することです。今のあなたにとって、合っている仕事、やりたいことや行きたい業界、入りたい企業などぼんやりあると思います。そこでまず合っている仕事はさておいて入りたい業界を研究してみましょう。
先に業界研究、次に適性の順番です。先に業界研究がないと、いつまでも自分探しをしてさまよってしまうことになります。就職まで意外と時間は限られているので、迷っている暇はあまりありません。よって、先に業界研究、つまり夏のインターンで社会を見つつ、冬のインターンで自分と仕事の相性を探る、というステップ式で進めていきましょう。
インターン、夏か冬かならどちらに重きを置く?
では、ここでインターン経験者の方々は、夏と冬のどちらに重きを置いたか、そしてその理由についてアンケートを実施しました。その回答をご紹介します。7割の方が、「夏のインターンに重きを置いた」と答えてくれました。残りの3割の方が「冬のインターンに重きを置いた」と答えています。
【夏のインターンを重視した理由】
●夏の方が就活を始めるまでに時間があるので長期間のインターンであってもスケジュール的に参加が可能であること、また就活に対する意識の高い参加者の方が多そうで自分も刺激を受けることができそうだと思ったからです。
●就活と資格勉強の時期を考えて夏を選びました。夏の方が採用が多かったというのもありますし、入ったばかりの新入社員の方からもお話を聞けると思いました。大学生に1番近い人達の方が鮮度のいい情報だと思ったからです。
●冬に行くなら2年生までに行かないと間に合わないが、夏であれば3年生でも行けるので単純にインターンにチャレンジできる回数が稼げるから。夏の方が長い期間を設定しているインターンが多い気がするので、本腰を入れて取り組みやすいから。
●冬場のインターンではどうしても日にちが短く、その短い期間だけではあまり参考や学びにはなり難いと感じました。その反面夏場のインターンでは期間が長く、こちらとしても落ち着いて時間を掛けやすいと感じたので選びました。
【冬のインターンを重視した理由】
●夏場の訪問はとにかく暑苦しい環境も想定されるから、できれば外回りで動きやすい時期を狙うことが鉄則です。また冬場の方が温かい言葉をかけてくれる可能性が高く、インターンに対する扱いも今まで以上に丁寧だと思いました。
●冬の方が早期内定につながる可能性があると聞いたことや、一次先行が免除になることもあると聞いたし、より詳しい企業の実態を知るのであれば冬の方が良さそうだなと情報を集めた上で判断したので冬に参加することにしました。
●就職活動直前で経験できるのがいいと思ったから。夏でも良かったかもしれないが、就活時には約半年?1年前の出来事となる。情報はなるべく新たなものを、また新たな状況を体感したいという思いから、冬のインターンを選んだ。
●夏だと就活に向けてだと非常に遅いと感じたので冬を選択しました。また、夏だと服装が難しく、スーツを着るのがしんどいと感じたので、冬ならスーツプラスコートで行けるので冬を選んだ部分もある。インターンは、非常に楽しくて良かった。
就職活動におけるインターンシップ:なぜ冬を重視すべきなのか?
就職活動において、インターンシップは企業や仕事への理解を深め、自己成長を促す貴重な機会です。近年では、多くの企業が夏と冬の時期にインターンシップを実施しており、学生はどちらに参加するか、あるいは両方参加すべきか悩むことも多いでしょう。以下が冬のインターンのポイントです。
- 採用直結型が多い
- 内容が実践的かつ専門的
- 参加者の意識が高い
- 企業の担当者と密に接することができる
- 早期選考に繋がる可能性が高い
1. 採用直結型が多い
夏のインターンシップは、企業の認知度向上や学生への業界理解促進を目的としたものが多く、参加人数も多く、比較的気軽に参加できる傾向があります。一方、冬のインターンシップは、採用選考を兼ねたものが多く、選考プロセスの一環として位置付けられているケースが増えています。
企業側は、冬のインターンシップを通して、学生の能力や適性を見極め、将来の社員候補として評価します。そのため、参加者は選考を意識した上で、積極的に自己アピールを行い、企業の求める人物像に合致することを示す必要があります。
2. 内容が実践的かつ専門的
夏のインターンシップは、業界や企業の全体像を理解するためのプログラムが多く、グループワークや企業紹介などが中心となります。一方、冬のインターンシップは、より実践的な内容で、実際の業務に近い体験ができるプログラムが用意されていることが多いです。
例えば、営業職のインターンシップであれば、顧客への提案資料作成やプレゼンテーション、マーケティング職であれば、市場調査やデータ分析、エンジニア職であれば、システム開発やプログラミングなど、専門的なスキルを習得できる機会が提供されます。
このような実践的な経験を通して、学生は自分の適性や興味をより深く理解し、将来のキャリアプランを具体的に考えることができます。
3. 参加者の意識が高い
冬のインターンシップは、参加者の意識が高いことも特徴です。夏のインターンシップは、就職活動の序盤であり、まだ業界や企業を絞り込めていない学生も多く参加します。一方、冬のインターンシップは、就職活動が本格化する時期であり、参加者は企業研究を深め、自分のキャリアプランを明確に持っている学生が多いです。
そのため、冬のインターンシップでは、高いモチベーションを持った学生同士で切磋琢磨し、刺激を受けることができます。また、グループワークなどを通して、他の学生の考え方や行動力に触れることで、自己成長を促すこともできます。
4. 企業の担当者と密に接することができる
冬のインターンシップは、少人数制で開催されることが多く、企業の担当者と密に接する機会があります。人事担当者だけでなく、現場の社員と直接話すことで、企業文化や仕事内容、キャリアパスなど、より具体的な情報を得ることができます。
また、社員との交流を通して、企業の雰囲気や社風を肌で感じることができることも大きなメリットです。企業のウェブサイトやパンフレットだけでは伝わらない、生の情報に触れることで、自分に合った企業かどうかを見極めることができます。
5. 早期選考に繋がる可能性が高い
冬のインターンシップは、早期選考に繋がる可能性が高いことも大きな魅力です。企業によっては、インターンシップの参加者を対象に、早期選考や特別選考を実施するケースがあります。
早期選考に参加することで、他の学生よりも早く選考プロセスを進めることができ、内定獲得の可能性を高めることができます。また、選考フローの一部が免除されるなど、優遇措置を受けられる場合もあります。
冬のインターンシップを成功させるために
冬のインターンシップを最大限に活かすためには、事前の準備が重要です。
- 企業研究: 参加する企業の事業内容、企業文化、求める人物像などを thoroughly research し、志望動機を明確にしておきましょう。
- 自己分析: 自分の強みや弱み、興味や価値観を把握し、企業にアピールできるポイントを整理しておきましょう。
- スキルアップ: 就職活動に必要なスキルを磨いておきましょう。業界や職種によっては、専門知識やスキルが求められる場合があります。
- マナー: ビジネスマナーを身につけておきましょう。服装や言葉遣い、時間厳守など、社会人としての基本的なマナーを意識しましょう。
まとめ
夏か冬かのインターン。どちらかあえて選ぶならおすすめは冬だといえます。そうでありながら、夏は幅広い業界研究、冬は自分と仕事との個別適性を測っていくのが理想的。インターンをうまく活用して、本当の意味で後悔のない就活と大学生活を送っていただきたいです。
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