インターンを考えるとき、気になるのが「失敗してしまわないか」ではないでしょうか。いくら大学生のインターンとはいえ、職場に入るのですから緊張しますし、自分で自分にプレッシャーを与えてしまうこともあるかもしれません。失敗したくないなと思うのは当たり前の感情です。
今回の記事ではインターンでの礼儀やマナーの基本をお伝えします。とはいえ、マナーは無限にありますのでまずは先輩方の失敗談を参考にしながら、失敗を避けるためのマナーについて学んでいきましょう。
職場で失敗しましたか?
まず失敗の種類について。「職場での礼儀やマナーの失敗談を教えてください」という趣旨でアンケートを実施しています。アンケートで集まった職場での失敗のうち、36%が「新人の際の失敗」でした。残りの64%の人が、必ずしも新人時に失敗はしていないというわけではないのですが、全体の割合としては上記ぐらいです。
失敗の種類としては、敬語や言葉遣いの失敗、服装の失敗、名刺マナーの失敗などがありますが、それらの正しいマナーについては様々な研修や書籍やネット記事で学べるので今回は割愛します。
【言葉遣いの失敗】
では、どのような失敗が具体的にあったのでしょうか? アンケートを紹介します。
「会計時や商品を確認する際、〇〇になります。という言葉を入社当初なんの気なく使っていたところ、上司にその日本語間違っているよ、と指摘されたことがあります。自分の言葉のマナーの知識の無さに落胆しました。」(百貨店、26歳)
「会話をしているときや、指示されたときに返事をする際に、相槌で「うん」をずっと使ってしまいなかなか癖が治らず、無意識になってしまっていたとき、とても怒られました。言葉遣いもよく注意され続けました。」(小売店、24歳)
このように、言葉遣いは最初にひっかかるハードルのようです。
× ~になります。
〇 です。
× ~でよろしかったでしょうか?
〇 でしょうか?
など、過剰に気を遣うあまり、少し違和感のある敬語を使ってしまったというケースが上げられました。
興味深いのが【態度】の失敗と【LINE】の失敗です。
【職場での態度の失敗】
●工場内に普段見かけないおじさんがいました。そして僕に「これはどうやって使っているんですか?」「これは何のためにここにあるんですか?」などとやたら聞いてくるのです。余裕がなかった僕は「見てわかる通り僕も仕事中なんであんまり話しかけないでもらえます?」と、突っぱねるような態度をとってしまいました。実はそのおじさん、社長でした。(食品業界、39歳、男性)
●ショッピングモールのセクション開設主任をして連日朝8時から深夜2時まで勤務していました。応援に来てくださっていたメーカーなどの役職者の方を横柄な態度で顎で使うような応援指示を出してしまった。本社の応援者の方に指摘されて、謝罪しました(流通業界、50歳、男性)
「知らない人をあしらってしまったら実は偉い人だった」という漫画のような展開の失敗談です。まだ名刺の取り扱いをミスしたとか、敬語が変だったとかなら即座に直せますが、業務で追い詰められているときに横柄な態度を取ってしまい、後から自分がピンチになるというのは笑えない失敗です。
特に高学歴の大学生に多いのですが、自分が選ばれた人だと錯覚してしまい、謙虚な心をなくしてしまうのは後々大変な問題を引き起こしかねません。上記でも、「やたら話しかけてくる人」「手伝いに来てくれた人」への敬意を忘れてしまったがゆえに起こった失敗だといえるでしょう。
たとえば、インターン先の職場の汚れた場所を掃除してくれている人に敬意を持てるでしょうか?あるいは配達の人に笑顔で挨拶できるでしょうか? 警備の人に対してはどうでしょうか? インターンのあなたにも頭を下げる発注先の方に対しては・・・?
ちゃんと働いている方に対し、いつの間にか相手を見下げるような視線を送っていたり、態度に出してしまうのは本当によくないことです。大学生なので間違いをおかしてしまうことは仕方ありませんが、こうした本質的な過ちはなかなか気づけないので意識改革が必要です。
【名刺交換の失敗】
●社会人になってすぐのころ、名刺交換をすることになったとき以前お客さんから貰った名刺を間違えて出してしまったことがありました。新人だからということもあり笑ってすまされたのですが、こんなことはあってはならないことです。(印刷業、男性)
名刺交換はマナーが試されるシーンです。一度はマナーを点検して、シミュレーションもしておきたいものですね。「名刺はその人そのものだと思って取り扱う」ぐらいの心持ちでいたほうがいいかもしれません。
上座下座の失敗
●損害保険会社の新入社員として入社して配属先の支社で来客対応することになりました。上座下座をわかっていなくてお客様にドアから入って近くの席をすすめてしまって怒られました。(保険会社、女性)
上座下座も、シチュエーション毎に確認しておきたい項目です。座席、タクシー、会食、エレベーター、打ち合わせなど、色々なシーン毎の上座下座を押さえておきましょう。
服装の失敗
●研修を受けるため地方から東京本社への出張がありました。研修終了後の懇親会の誘いとその内容のメールを受け取った。メールのなかに服装自由と記載があったため、ラフな普段着で出席したが、私以外全員スーツで来ており気まずかった。後に先輩から、そういう場にはスーツで行くものだと叱られたが、いまだにちょっと不服です。(工場、男性)
服装のマナーは多岐にわたる項目がありますが、どのシーンでどのビジネスウェアを着るかはTPOによりますし、日頃の情報収集力が試されます。
【LINEの失敗】
そして興味深いのが、LINEでの失敗です。
●部署内の飲み会に参加する予定でしたが、当日体調が悪く欠席させてもらおうと幹事である上司にLINEで欠席の連絡を行ってしまいました。上司よりそういった連絡については直接電話で連絡するのが、常識であるとの返信を受けました。(医療職、32歳、女性)
これは難しい問題です。基本的に年配の方はLINEでの連絡を「軽い連絡」とみなして重要な連絡は直接か電話で行うことを推奨するケースが非常に多いのです。電話は記録が残りませんが、LINEならログが残るので、LINEの方が確実な気もしますが、電話の方が”正式”感が出るのは否めません。
ただ、連絡が電話かLINEかの問題は上司の年齢にもよります。30代前半までの若い上司ならLINEで連絡して何の問題もないという方も当然います。何がマナーかは時代によって異なります。それを言い出したら、電話というプロダクトができた当時は雨の日は相手の調子が悪かろうと電話連絡を控えていたという作家の方もいらっしゃるぐらいです。
礼儀やマナーは移り変わる
絶対のルールがないので臨機応変に学んでいくしかないのです。もちろん受け取った名刺の置き方や敬語、あいさつ、服装などはほとんどマナーも不変ではありますが、時代に応じて移りゆくことを念頭においておくと、自分がベテランになったときに困らずにすむかもしれません。
インターン時のマナー、何に注意すれば良い?
LINEで担当者とつながっていない場合
インターン時にいろいろなことが起こって連絡が必要になった場合。大切なのはいち早く連絡することです。まだまだ社会人にもなってない段階ですので、ミスが起きたり、その他アクシデントに見舞われるのは当たり前で、受け入れ側も十分理解しています。
そのため、メールで連絡しましょう。メールのマナーについては下記記事を参考にしてください(#12へのリンク)
「今日、行けなくなりました」などの緊急連絡はメールで行いましょう。タイトルに緊急だと明記した方が親切かもしれないですね。
LINEで担当者とつながっている場合
LINEは9600万人が使用していると公表されています。
LINEユーザー(LINEキャンパス)
よって、LINEは全世代が使っており、若者文化とはいえないのですが、SNSで連絡を取り合い、メールアドレスや電話番号は知らない、というコミュニケーションツールの使い方は明らかに世代によって差があります。
(引用:LINEキャンパス)
また、上記のLINEの公表からわかるとおり、20-24歳の男性79.6%、女性95.1%が毎日LINEを利用しています。よって気軽な連絡手段として使いがちなのですが、この”気軽さ”が仕事の正式な場では厄介なのです。
インターンにおいて病欠の連絡や重要な相談ごとがあると思います。欠席連絡は電話、そしてこみ入った相談は対面でするのが望ましいと考えられます。
LINEより電話や対面がふさわしいケース
・自分自身の進路について悩んでいるので相談したい
・同僚の方との関係について悩んでいる相談したい
・セクハラやパワハラを受けたなど、公に言い出せないことがある
・その他、聞いて欲しいことがある
などの場合は(相手がLINEでと指定していない限り)LINEを使わない方が無難です。
まとめ
つねに相手の気持ちを配慮しながらマナーや礼儀に気を付けていけるといいですね。とはいえくり返しになりますが、名刺交換、敬語、電話応答、着こなしをのぞき、マナーは時代とともに移り変わります。
「郷に入り手は郷に従え」ということわざがあり、海外でも「When in Rome, do as the Romans do(ローマに入ったらローマ人のやり方に従いなさい)」という伝承があるとおりビジネスにおいては相手のやり方に従うのが賢い人です。
インターンにおいてもそれは同様で、いち早く場の空気を読み、空気に従い、そしておかしいと思うマナーがあるのであれば正式なメンバーとなって自分でやれることが増えてから改革していくのが理想的です。
インターンの立場ではそこまでやってる間に期限が来てしまうはず。まずは職場を上手く利用することを考えましょう。そのためには、時代とともに移り変わるマナーそして普遍のマナーを身につけることが大切です。
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